コラム1
地球は水の星だと言われています。人類初の宇宙飛行士ガガーリンの
「地球は青かった」
という言葉通り、青く美しい地球、 それこそ私達が暮らす、この星の本来の姿です。
地表の陸地は3割で、水が7割を占めるということはよく知られていますが、
そのうちどの程度が飲用に使える水かということは、 あまり知られていません。実は、地上に存在する水のほとんどは海または氷河で、河川や湖などの水はたった0.01%しかないのです。例えるならば、地上の水を1リットルのペットボトルに とすると、飲用に利用できるのはたった1滴だけということになります。このことからも、いかに少ない水資源に頼って私達が生活しているのかがわかります。
それなのに、人間の歴史は地球を痛めつけ、汚してきました。これまでの環境に対する意識は本当に低いレベルのものだったのです。
例えば、岐阜県川上岳(かおれだけ)を源流に、飛騨高地の中を流れ富山湾に注ぎ込む、神通川(じんづうがわ)という川があります。ご存じのとおり、かつてイタイイタイ病という公害病が発生したことで有名な川です。
イタイイタイ病は上流の神岡鉱山で、亜鉛を製錬した後に出る、カドミウムを 含んだ排水を、そのまま神通川に流していたのが原因でした。汚染された農作物や飲料水を通して、カドミウムが流域住民の体内に蓄積され、 重金属中毒を引き起こしました。骨が脆くなり、脈を取るために医師が手をとっただけで骨が折れてしまうなど、患者が「イタイイタイ」と訴えながら 死に至ったこともありました。
これは工場排水による水質汚濁の例ですが、廃車の処理も1歩間違えば、こういった事態を引き起こさないとは言いきれません。
某大学の教授が学生に、廃車はどのように処分されるのかと聞いてみたところ、ほとんどの学生が、
「土の中に埋める。」
と答えたそうです。
廃車のリサイクルに 真剣に取り組む立場からすると、これは決して笑い話で済むことではありません。
不法投棄された廃車の山から黒いオイルが漏れ出し、地中にしみ込み、ガスが化学発生する。。
これらは、地球の環境を直撃します。土に埋め立てれば、私達の目には触れなくなりますが、 その目に見えないところで何が進行しているのか、
私たちは危機感を 抱かなくてはなりません。
米1kgを作るのに必要な水は4,500kgだそうです。黒いオイルまみれの米を食べたいと思う人がいるでしょうか。そんな米を我が子や孫に食べさせることを誰が望むでしょう。
きれいな水と地球を取り戻すこと。
株式会社イー・エス・コーポレーションの願いです。